【HIP HOP】フリースタイルダンジョン にわかから見たFORK vs D96戦の解説

フリースタイルダンジョン

こんにちは、守田一郎です。実は私、結構ラップが好きなんですね。そこで今回にわかなりにフリースタイルダンジョンの解説をさせていただきます。

MCネームの都合上、敬称略とさせていただきます。

FORKとは

FORKとは、現フリースタイルダンジョンモンスターの中で最強の呼び声高いモンスターでございます。また、3MC・1DJのHIP HOPユニット、”ICE BARN”のメンバーです。

MCバトルでは、あの最高のMCバトルイベント、UMBで2006年に優勝を果たすほどの実力者であります。唯一無二のライミングは見るものを圧倒します。現モンスターの”呂布カルマ”曰く、”FORKのライミングが完璧すぎて今のスタイルに落ち着いた”そうです。

例えば、現フリースタイラー最強と言われているのは”R-指定”ですが、フロウ、ライミング、内容ともにとても高い完成度を誇っています。しかしライミングならFORKはそれ以上なのでは、と思います。

ICE BAHNで出している楽曲も素晴らしいものがたくさんあり、ライブのうまさはもう神がかり的です。曲もさることながらメンバーの”玉露”や”KIT”との掛け合いも面白いです。僕はライムガードが一番好きですかね。詳しくはApple Musicなんかでディグりましょう。

D96(ディークロ)とは

僕はあまり知らないのですが、戦極MCバトル系のイベントによく出場しているようです。フリースタイルダンジョンへの出場者を決めるトーナメント、”戦極MCBATTLE主催フリースタイルダンジョンチャレンジャーズカップ”にも出場していたようです。その時は”BOZ”というラッパーが出場したようですが、そこから成長して満を持して登場というとこですかね。

僕はバトルだけでで楽曲を出さないラッパーがあまり好きではないのですが、D96はしっかりと楽曲制作もしていて、今回彼のバースも彼の楽曲の下りが出てきます。

彼がこの曲の下りでFORKに攻めてましたね。これのほかにもこのチャンネルから聞くことができます。

呂布さんも言っていましたが、フリースタイルダンジョンに出ることによって曲をディグってあげるのも判定の一つですよね。特に彼は素晴らしいラップをしていたと思うのでぜひ聞いてほしいです。

FORK vs D96

さて、今回のMCバトルについてです。チャレンジャーで現れたD96の相手はなんといきなりモンスターの親玉、FORK!おそらく前RECで出番がなかったからなのでしょうね。しかし一回戦でFORKとはかなりきついですねえ…もし般若まで行くとしても輪入道や呂布カルマも倒さなくてはいけないですからね。UMBやKOKレベルのきつさです。

バトル動画は著作権の問題で掲載を控えますが、リリックはこちらです。

バトルビート:真っ向勝負 feat. MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻,KOPERU,CHICO CARLITO,晋平太

【D96】
ここじゃ要らないガイド本
拳よりも握るのはMicrophone
最高峰 I don’t know
FORKの強さ俺は知らないぞ
今日も会場盛り上げてここまで来たって事
どこまでいけるかの挑戦
俺の翼でFly どこまでもHigh
問いかけた What is your happiness?

まずはバトルビートの真っ向勝負のサンプリングで畳みかけます。また、FORKの有名なフレーズ、”知らねえ”をうまく使います。最後2小節あたりで自分の楽曲、”What is happiness”をサンプリングして盛り上げます。フロウがとても心地よく、かなりレベルの高い1バースではないでしょうか。

対するFORKは

【FORK】
はっきり言って俺もお前の事は知らねぇ
だがな 余計な情報はいらねぇ
俺が知りたいのはお前に本当に知るだけの
価値があるかどうかだ
分かるか?どっちの勝ちかじゃねぇ
どっちに価値があるか
分かってる奴はそこを見てるはずだ
上辺じゃねぇ 底だ 証明する言葉
ここが 俺の仕事場だ

D96に”知らない”と言われたので俺も知らねえと返します。いつもより意味のある使い方です。いつも通りのフロウにFORKらしい意味の通った細かいライミングで攻め立てます。また、”そこ”と”底”のダブルミーニングも非常に光っています。FORKはこういうダブルミーニングが非常にうまいですね。最後はモンスターらしい言葉で締めくくります。相変わらず言葉の説得力が半端ないです。

さて、1バース目は正直D96の優勢かなと思います。D96はサンプリングも高レベルで、FORKの得意技、”知らねえ”を巧みに使い、ライミングも固く自分の曲の紹介も忘れないとかなりしたたかです。

対するFORKは”知らねえ”のアンサーが光っていて、細かいライミングと説得力で攻めていきます。いつも通りのハイクオリティなバースなのですが、ここで毎回モンスターとしてバトルをしているFORKと、今回初めて出場したD96の鮮度の差が出たかなと思います。

やはり今回初出場のD96には皆が期待しますし、予想以上のハイクオリティなバースを放ったのでとても得点が高いです。しかしFORKは、今回も間違いないバースを吐いていましたが、悪く言うと”いつも通りハイクオリティなラップをしている”という印象がついてしまいます。

そのため、ラップは五分五分でも少しの差がついてしまうような感じがします。

続いて2バース目です。

【D96】
Nothing a key 何だっけ?涙流してGAME
負けた時だって勝ち負けよりも考えた幸あれ
それだけでしょ 幸せを掴みに行く為に
俺はMicrophoneここで持ってる
保ってる自分のフロウ ここまでもフロウ
俺はいけるぜ 証明するだろう
I’m D96 今日もD最高潮 億万の細胞
才能はないけど俺は最高

ここまでは優勢だったD96ですが、ここでかなり失速してしまいます。せっかくのアンサーチャンスなのに、Nothing a key 何だっけ?”の部分でそれを放棄してしまいます。これはかなりの痛手だったかなと思います。2バース目もフロウがかなり冴えていて、聞き心地が良いです。バースの中にそのアピールを入れていてそれも決まっています。音源でも違和感のないくらいのバースを吐いています。ただ、やはりFORK相手ではもう少し秀でた何かがほしいですね。このクオリティでもしアンサーがうまければ1本目はD96だったかもしれません。それくらい惜しかったです。

迎え撃つFORKのバースは

【FORK】
全く入って来ねぇよ こいつの話
客は棒立ち まるでカカシ
見てるとなんだか俺の方まで悲しい
お前はまだまだ剥けてない蛹
形より中身 人は鏡 見据える高み
ヘッズは興奮して前屈みだよ
見た目じゃねぇ 俺は中身がオリジナル
俺が勝ってまた深夜2時になるぜ

まずは全く入って来ねぇよ こいつの話”という強烈なDisをかまします。D96のバースですが、アンサーが全くなく、悪く言えば”最近の量産型MCのようだ。聞く価値はない”という風に痛烈にDisります。今回はこの一言でアンサーが成立しています。それから”話”というフレーズから驚異の11連続で韻を踏んでいきます。しかもすべてが話の通るように構成されていて、ありえないほどの完成度を誇っています。最後は番組構成を意識したのか、深夜2時になるぜ”でうまく締めます。近くの観客の”やばいやばいやばい!”という声が入っていましたが、本当にその一言だと思います。FORK、やばい。

結果は2バース目で圧倒的な韻の連打で相手を沈めたFORKの勝利でした。終わってみればクリティカルでしたが、D96にもかなりのチャンスがあったと思います。あれだけクオリティの高いバースを吐けるのだから、ここからどうなるのだろうと楽しみです。

まとめ

今回は、FORKのやばさを再認識したのと、D96の予想以上のラップを堪能した回でした。D96は、最近名前が出てきていたのでどんなラップをするのかと思ったら、フロウが卓越していてそれでいてライムも固いし、言っていることがかっこいいんですよね。本当に成長が楽しみですねえ。楽曲もディグってあげましょう。これでもっと活動がうまくいけばいいですね。

FORKは、最近飽きられてきたかな?なんて思っていて1バース目だったので、あれ、これ次かまさないと負けるぞ?なんて思っていたら予想を軽々超えるバースが出てきて僕もクリティカル負けって感じですね。まいりました、FORK先生。ただ、このままいくと少し危ない気もします…今回か次のRECあたりで1回くらい土がつくかもしれませんね…わかりませんが。

さて、来週の放送が楽しみです。書いていて楽しかったので、またこういう記事を書きたいと思います。ありがとうございました。

 

守田一郎