足の臭いシンデレラの締め切りに間に合わなかったけど書いてみた!

こんにちは、守田です。

今日は”足の臭いシンデレラ”という題材でショートショートを書いてみました


タロウさんが行ったこの企画に間に合わなかったのですが、せっかくなので自分のブログで公開しようと思います

もったいないですからね…

王子様の苦悩

A国の王子様には一つの誤算があった。

それは苦労して見つけた嫁の足がとっても臭かったことだった。

出会った夜はかわいこぶってガラスの靴、なんてものを履いていたみたいだが、彼女の普段使いはスニーカーだ。

ご存知の通り、ガラスには抗菌作用がある。加えて、履いた時間が短かったのもあるだろう。ガラスの靴のにおいは皆無だった。

しかし彼女の普段使いの靴は、、、筆舌に尽くしがたいほどの匂いだった。

無理して例えるなら炎天下の漁港の陰で10日間放置されていい感じにドロドロになった魚の内臓の香り、、、とでも言おうか。

実際はそんなものの臭いは嗅いだことはないが、例えようのない臭いということで納得していただきたい。

さて、結婚生活というものは何か些細なことがきっかけで破綻してしまうものだ。

当然だが、彼女の足の匂いはそれに余りあるほど該当した。

1年ほど耐えた王子様は、彼女に会うたびに嘔吐するような体になってから、ようやく三下り半を突き付けた。

何も知らない国民からは罵倒され、訳を知る身内からも恥知らずとののしられる毎日。

それから3か月後、ついに王子さまは自死を選んでしまった。

発見された遺書には国民や身内への恨みつらみと言った物はほとんどなく、とにかく嫁の足が臭かったといった内容になっていた。

やっと原因が判明したが、時すでに遅しである。悲しみに暮れるA国は王子様の悲劇を繰り返すまいとある決めごとを行った。

 

さて、本日はA国の舞踏会にお邪魔しようと思うの!A国の王子様が亡くなって以来の久しぶりの舞踏会だそうよ!

久しぶりとだけあって人がとても多いのだけれど、みんな困惑しているわ。

だって、ドレスコードのほかにスニーカーを必ず履かなきゃならないんですって!しかもなるべく普段使いのを!

なんてめんどくさいのかしら…どうせならガラスの靴で行きたいのだけれど…

なんでこんな変わった風習ができたのかしらね。どなたかご存じない?

 

守田一郎